癌とCOPD

7年前同時性重複癌を経験し、現在COPDと共に生きている

copd最新治療の記事

2021年3月3日 (水)
copd(肺気腫の場合)の最新治療を調べていたら、この記事が目に留まりました。
以前から肺容量減量手術というものがあることは知っていましたが、気管支鏡で同様のこ
とが出来るよう2015年から臨床治験をしているとのことです。


2016年に聖マリアンナ医科大学病院で治験募集をしていることまでは確認しましたが、その後の進捗状況は不明です。
現在、copdは薬や酸素吸引しか対処手段がありません。全員に適用可能な手術ではありま
せんが、適用できる人であれば希望の持てる手段になる可能性を感じました。
下記は、ドクターサロン60巻3月号(2. 2016)の「copdの最新治療」から引用・抜粋したものです。


以前から肺気腫の強い方には肺容量減量手術というものがあります。一部の患者さんには効
果はあるのですが、相当に侵襲度の高い手術です。この肺容量減量効果を気管支鏡を使って比較的低侵襲で行う治療も海外では研究されていて、日本でも2015年の夏ぐらいから臨床治験が始まる状況にやっとなってきました。
池脇 通常、内科的にだめであれば外科的な治療をというのが一般的だと思うのですけも、例えば肺の中でもCOPDの変化が強いところと、そうではないところがあり、強いところを
外科的に矯正しようという考えですか。
峯下 そのとおりです。例えば、上肺野だけに肺気腫があって、パンパンに拡大し、比較的保たれている中・下葉を押しつぶしている場合、拡大した上葉を縮小させる。そうすると、中・下葉に空気が入るようになって患者さんが楽になります。それを気管支鏡で実現するため、一方向弁の機能を持つバルブを気管支に挿入します。バルブにより末梢のほうから空気は出ていくけれども、入ってこない状況にしていくと、だんだんとその部分の肺が呼吸のたびにしぼんでいく。そうすることによって、手術で切ったのと同じような効果を出したいというのがまず一つの方法です。
池脇 目からうろこのような考え方ですが、どこでそれが始まったのでしょうか。
一部の患者さんには効果はあるのですが、相当に侵襲度の高い手術です。この肺容量減量効果を気管支鏡を
使って比較的低侵襲で行う治療も海外では研究されていて、日本でも2015年の夏ぐらいから臨床治験が始まる状況にやっとなってきました。
池脇 通常、内科的にだめであれば外科的な治療をというのが一般的だと思うのですけれども、例えば肺の中でもCOPDの変化が強いところと、そうではないところがあり、強いと
ころを外科的に矯正しようという考えですか。
峯下 そのとおりです。例えば、上肺野だけに肺気腫があって、パンパンに拡大し、比較的保たれている中・下葉を押しつぶしている場合、拡大した上葉を縮小させる。そうすると、中・下葉に空気が入るようになって患者さんが楽になります。それを気管支鏡で実現するめ、一方向弁の機能を持つバルブを気管支に挿入します。バルブにより末梢のほうから空気は出ていくけれども、入ってこない状況にしていくと、だんだんとその部分の肺が呼吸のたびにしぼんでいく。そうすることによって、手術で切ったのと同じような効果を出したいというのがまず一つの方法です。
池脇 目からうろこのような考え方ですが、どこでそれがまったのでしょうか。
峯下 欧州や米国などで発想されて、もう10年以上たちます。ヨーロッパではCEマークを取っていて、アメリカではFDAトライアル中ということです。
ただ、先生がおっしゃったように、比較的肺気腫とか悪いところが限られている方で、無気肺がスムーズにできるようなCT上の特性がある方が適応になります。適応になる患者さんを選択しないといけないのですが、これはとても期待できる治療です。もし肺気腫の患者さんで内科的治療でお困りの方がいたら、こういった治療もあるとお声をかけていただけば、肺機能とCTの画像である程度スクリーニングできますし、患者さんにとってのチャンスができるかもしれないと思います。
池脇 手術となると、高齢のCOPDの患者さんでは負担が大きいですが、一方向性のバルブを挿入するだけで無気肺が人工的につくれることになれば、十分考える余地はありますね。
峯下 そうですね。人によってはすごく楽になります。歩くのもとても楽になったと感謝れる患者さんを外国で見たことがありますので、そういう患者さんがいたらぜひ紹介いただければと思います。
池脇 この臨床治験が日本でもいい結果になって、より広くCOPDの患者さんに使える日が来るのを期待しています。

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