癌とCOPD

7年前同時性重複癌を経験し、現在COPDと共に生きている

お盆と前妻のこと

2020年8月18日(火)
お盆も終わりました。今年も墓参りに行けませんでした。
勤めていた頃は、東京にある本社に会議で行くことがあり、その際にホテルに一泊し
て東京の実家近くのお寺に墓参り行ったものです。


墓に眠る父母への思い出もありますが、墓の前に立つと若くして亡くなった前妻との
楽しい思い出と共に、癌による闘病生活を思い出してしまうのです。


当時の抗がん剤は、現在に比べると全く酷いものでした。
効果がない割には、強烈な副作用があるため妻の苦しみは表現出来ない程凄まじいも
のでした。


妻は、乳癌で49歳の若さで亡くなりました。若いためか進行が早く、癌が分かってか
ら1年足らずで亡くなってしまいました。
私達夫婦には、子供がいませんでした。親類も関東に住んでいるため話し相手もなく、
私の会社はドライな雰囲気なため、会社関係の友人もなく本当に一人ぽっちになって
しまいました。


私は、前妻から癌が見つかったと聞いた時、本当に頭が真っ白になって狼狽したこと
を覚えています。
逆に妻から「そんなに心配したってしょうがないじゃないの。」と言われる始末です。
今思えば妻の方が辛く苦しかったと思います。妻は、とても強い人という思いと共に
尊敬の念もあります。


気弱な私の性格を知って、わざと動揺させないようにしてくれたのかもしれません。
癌が骨に転移してからは、身体を動かすと骨がボコボコ折れるのです。
これは、想像を絶する痛みだそうです。
最後は、立てなくなったので、救急車を呼んで近くの大学病院に搬送されました。
そこで、抗がん剤による延命措置をとりました。


癌に侵されて、徐々に弱って、やせ細り、痛み止めのモルヒネの副作用で、徐々に
表情がなくなり、死人の顔になっていく妻を見るのが辛くてたまりませんでした。


妻との最後の3か月は本当に辛かったですが、しかしそれまでの人生でもっとも濃密
な時間だったと間違いなく思っています。


妻とは、子供がいなく、会社でのストレスを紛らすために、様々所へ旅行に行きま
した。写真も沢山取りました。
しかし、妻がなくなって17年経って、やっとその写真を見ることが出来るようにな
りました。


しかし、幾つかの思い出の旅行先の中には、妻との思いでが強すぎて、現在でも行け
ないところがあります。。
妻が亡くなって17年後のお盆は、何故か強く妻を思い出してします。
コロナで殆ど、外出していないからでしょうか。理由は、分かりません。


copdや肺疾患のテーマから外れたことを書いて誠にもうしわけありませんでした。
お許し下さい。

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